千葉市 船橋市 精神科 心療内科 北林医院分院

統合失調症

特徴的な症状としては妄想、幻覚、考えがまとまらなくなる、意欲の低下、感情が平板になる、といったものがあります。統合失調症の発症率は0.7-0.8%前後で、多くは15歳から40歳で発症します。発病の原因としてストレスや環境要因のほか、現在ではドーパミンという脳内神経伝達物質が過剰なために幻覚や妄想といった華々しい症状が出るのではないかという、「ドーパミン(受容体遮断)説」も唱えられています。

治療の中心は薬物療法で、幻覚や妄想といった症状は徐々に軽快していきます。その後感情が平板になったり意欲が低下したり、といった慢性期の症状が見られるケースでは、意欲を出すのに有効な薬物を処方します。さらにデイケアやナイトホスピタルといった施設で生活技能訓練や認知療法、行動療法を行うことで症状の改善や安定を目指す場合もあります。

病気の経過
一回の統合失調症エピソードの経過はおおむね前兆期⇒急性期⇒休息期⇒安定期をたどるといわれています。
●前兆期:頭痛、不眠、食欲低下、身体各所の不調を訴えて、いろいろな診療科を受診する患者さんもいます。感受性が極めて敏感になることもあります。
●急性期:幻覚(幻聴が多い、命令されたり批判されたり)、妄想(被害的な内容が多い)、思考が支離滅裂になり会話がまとまらない、といった症状がみられます。時にひどい興奮や逆にぼうっとしてまったく反応がなくなったかのように見える状態を呈することもあります。
●休息期:症状が安定に向かう時期で眠りすぎ、食べ過ぎになったり、身近な人に甘えがちになったりします。この時期は約半年から1年続くことが多いようです。
●安定期:症状が消失または固定した時期のこと。そのレベルは患者さんにより異なり、完全に病前のレベルまで戻る人もいれば、意欲の低下や引きこもりといった後遺症を残す人までさまざまです。

統合失調症の生涯を通じての経過は単純ではなく、患者さんによって
●一度あるいは何回か病状が悪化したことはあるが、服薬により十分に社会生活を送ることができる人
●入退院を繰り返しているが、両親や配偶者などの協力で何とか社会生活を送ることのできる人
●慢性化している人
等に分かれます。悪化は服薬を中断することで起きやすくなります。また結婚や身近な人の死亡といった重大なライフイベントが重なると発病/悪化しやすくなるとも言われています。さらに家族が患者さんに対して否定的な態度や言動を示すことが悪化をもたらすことは言うまでもありません。